安定性とアジリティをどう両立するか。

 今日の本はこれ。

競争優位の終焉 市場の変化に合わせて、戦略を動かし続ける

競争優位の終焉 市場の変化に合わせて、戦略を動かし続ける

 

まだ読み始めたところ(第2章)だけれども,「例外的安定企業」は安定性とアジリティ(俊敏性)をうまく両立させている。一見矛盾しているようにみえるこの2つの能力は,既存ビジネスとの一貫性と連帯を維持すると同時に,現状を革新し,現状に挑戦するという一対の能力として相互に深く結びついているのだという。

「リーダーシップとマネジメントの課題は,イノベーションを進める力と,安定性を保つ力のあいだの相補性を維持できる組織体制を守ることだ。イノベーションのほうへシフトしすぎると,企業の一貫性や統合の恩恵が台無しになる。だからといって,安定性のほうへシフトしすぎると,イノベーションや変革が損なわれてしまう。いずれにせよ,私たちの調査で重要だったのは,資本構成,資本コスト,資産価格,時価総額といった「ハード」な分析対象ではなかった。」(p.59-60)

最後の一文,困ったなw