素直であることは難しい

糸井重里とレオスの藤野英人さんの対談第3弾。

<以下,抜粋>

藤野 「素直」の意味がわかるためには、いろいろなものを削ぎ落とさないといけないですよね。

糸井 フラットにして、基準値が見えないとダメですね。

藤野 そうなんです。素直っていうのは、決して低水準ということではないんです。

糸井 まっすぐ、ってことですからね。

藤野 でもまっすぐ立つのが一番難しい。その基準点はどうしたら見えるんでしょうか。

糸井 自分のでこぼこを正直に見ることじゃないでしょうか。ぼくはもう、ずっと意識的にそうしてきたので、「おれはここがゆがんでるんだよ」って人に言えるんです。わりとね。人のゆがみもわかるようになったし、そうなると「いいゆがみは残して活かそう」とも思うようになった。